
女性の乳がんにかかる率や死亡率は年々増加しています。日本女性の11人に1人は乳がんにかかるといわれており、30歳代から増加し始め、50歳前後にピークを迎えます。
下記の論文では自律神経支配と乳がんの進行についての研究がまとめられています。(以下は下記サイトから一部抜粋して日本語訳したものです。)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31285612/
“腫瘍の自律神経支配が腫瘍成長に及ぼす影響は未だ不明です。ここでは、ヒト乳癌の移植モデルを持つマウスや、化学的に誘発された乳癌腫瘍を持つラットにおいて、腫瘍および線維型に特異的に自律神経支配を操作する一連の遺伝学的手法を開発しました。腫瘍内の交感神経を刺激すると、乳癌の成長と進展が促進されましたが、副交感神経を刺激すると抑制されました。腫瘍特異的な交感神経切断は腫瘍の成長を抑制し、免疫チェックポイント分子(programed death-1(PD-1)、programed death ligand-1(PD-L1)、およびFOXP3)の発現を、薬理学的なα-またはβ-アドレナリン受容体ブロッカーよりも大幅に低下させました。遺伝学的に引き起こされた腫瘍の副交感神経支配の模倣は、PD-1およびPD-L1の発現を減少させました。人間では、29人の乳癌患者の組織標本の後ろ向き解析から、腫瘍内の交感神経密度の増加と副交感神経密度の減少が、不良な臨床転帰と免疫チェックポイント分子の高い発現と相関していることが明らかになりました。これらの結果から、腫瘍の自律神経支配が乳癌の進展を制御している可能性が示唆されます。”


