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音楽と自律神経機能

音楽と自律神経機能(障害)

Robert J. Ellis and Julian F. Thayer

Music Percept. Author manuscript; available in PMC 2010 December 29.
Published in final edited form as:Music Percept. 2010 April; 27(4): 317–326.
doi: 10.1525/mp.2010.27.4.317
PMCID: PMC3011183
NIHMSID: NIHMS235514

要約

健康と疾病に関係する自律神経および自律神経活動に与える音楽の働きに関しての証明は多くあるにもかかわらず、自律神経機能障害に対する音楽の治療効果に関する体系的な研究は、これまで僅かしか行われていない。更に、自律神経活動を量的に測定、評価する時、通常それは便利だからと言う理由で、その生理学的根拠が明らかにされた事が理由ではない。音楽と自律神経に関する実験的、治療的研究論文をレビューした結果、中枢神経と自律神経間の相互作用を「内臓神経統合」とする見方が紹介され、それに関係すると考えられる生理学的、感情的、認知的健康についての研究がなされた。心拍変動の構築に関して、時により音楽が自律神経に与える繊細な反応を、この複雑な相互作用として、そして有用なメトリック(測定方法)として議論された。音楽介入を使った今後の研究に対する提案は、この多様な要素を組み込んだ評価を基礎にしている。

自律神経アンバランスと疾病

自律神経は、中枢神経(脳と脊髄)を以下の主要末梢器官および器官系(括弧の中はそのターゲット)と結び付けている:循環系(心臓、血管)消化器系(消化管腺および括約筋、腎臓、肝臓、唾液腺)、内分泌系(副腎)、外皮系(汗腺)、生殖系(子宮、性器)、呼吸器系(気管支平滑筋)、泌尿器系(括約筋)、視覚系(瞳孔散大筋および毛様筋)。自律神経は通常、エネルギー動員に関係する交感神経と休養と回復に関係する副交感神経の2つの主要部門で議論される。

複雑系理論に基づく生体機能の現代的概念は、生体の安定性、適応性、健康はシステムの要素間のダイナミックな関係を、この場合は、自律神経の交感神経と副交感神経、を通して保たれている、と考えている(Thayer & Lane, 2000)。すなわち、常に変化している環境からの挑戦に直面して必要なのは、器質的な変化であって、(その働きのレベルが)変化しない事ではない。ホメオスタチスとは対照的に、この概念は、特定の状態に適応する為には(体の)資源の動的構成が必要であるところから、系は複数の安定点を有していると、主張する。これら特定の状態が求めるものは、局所的エネルギー最小点により相対的安定点を求める、エネルギー調節として考えられる。例えば健常人において、エネルギーを必要とする日中の平均心拍数は、エネルギーを余り必要としない夜間に較べて高い。系は、日中は局所的エネルギー最小点を有し(アトラクタ)、夜間には別のものを有している。何故なら、系は「平衡からはるかに離れて」働いており、生体が要求するエネルギーを減らす為に、常に局所的エネルギー最小点を捜し求めている。その結果、最適な系の機能が、そのコンポーネントの処理の中で易変性と変動性を通じて達成されるに対して、柔軟性のない調節は死亡、疾病、病気に関係している(例:Peng et al., 1994)。

このもう一つの見方は、自律神経の一つの部門が他の部門よりも優勢で、その自律神経アンバランスがダイナミックな柔軟性の欠如と健康に関係している、と結論している。多くの経験的実証が、自律神経アンバランスが様々な病理学的状態に関係してる事を示唆している。「自律神経機能不全」の一般的なレッテルは、糖尿病性自律神経障害、多汗症、起立性調節障害・体位性起立性頻拍症候群、純粋自律神経不全症、血管迷走神経性失神などの明確な病因を伴う、多くの複雑且つ包括的障害と疾病に関係している。より一般的には、自律神経機能不全は、アルツハイマー病、多系統萎縮症、パーキンソン病、自閉症スペクトラム障害のような神経発達障害、多発性硬化症のような自律神経免疫疾患、全般性不安障害や大うつ病や精神分裂症のような精神病やそれに続く虚血性発作もしくは心筋梗塞などの、神経変性疾患と併せて現れる。特に、交感神経活動と副交感神経活動が一定期間亢進し、系のエネルギーが過剰に求められ、最終的にその求めに応じられない時、早老、疾病、そして最後は死に至る。

音楽と自律神経:実験的研究と介入研究

音楽が健常人の自律神経活動に与える影響に関する文献は多くあるが、音楽が自律神経機能障害を持つ個人に与える影響に関する文献は(特に音楽的介入の視点からの)余り見られない。しかしながら、それらの文献の中では共に、様々な生理学的活動変化に関して(例えば、心拍数、血圧、皮膚電気活動)しばしば次の全く異なる(そして暗黙の)二つの見方のどちらかに基づいた研究と議論が行なわれてきた:一つ目は、(1)本来の研究対象である覚醒、気分、不安、その他の生理学的状態の二次的結果;あるいは(2)これらの心理的状態そのもののバロメータ(指標)としての見方である。二つ目は、自律神経活動において統計学的に有意な変化は、生体の状態の重要な変化を反映している、と考える見方である(事実、時にはそうでないかも知れない)。一つ目の見方は、言い換えれば、生理学的変化は「中枢部」の変化を原因として二次的に起こった結果であるから、診断上は限定された使い方しかできない、と考える。どちらの見方も以下の基本的な問題についての提起をしていない:それは自律神経(およびそれ自身が目的とする活動)が絶妙に双方向的に中枢神経系、代謝系、免疫系とリンクされている、という事である。自律神経が生理学的健康と音楽反応に共に関係しているとするならば、自律神経は一つの経路として音楽の治療効果に貢献していると考えられる。但し、そのような関係の意味する事に関しては、これまで十分に研究されていない;従って、本論文は今後の研究の為の概念的踏み台としての意味を持つであろう。

現今の論評は2009年10月に行なわれたCINAHL, Google Scholar, ISI Web of Science, MEDLINE, RILMの並行研究シリーズからのものである。最も重要な研究専門用語を表1にリストした;文章中のこれらの専門用語は全て括弧をつけて表示する。要点は三つあり:(1)音楽に対する自律神経反応 対 音楽に対する中枢神経反応に関する研究はこれまで余り行なわれていないに関する、一般的議論{A3-A5 vs. A1}、特異的障害{B5-B11 vs. B2-B4}、もしくは生理学的活動測定{E3-E11 vs. E1-E2}; (2)自律神経機能障害に関係する特異的状態{D1-D9}が音楽に関係して調査された例はほとんど無い;(3)音楽介入時の自律神経活動記録は、ほとんどの場合不安軽減{C1}、あるいは痛み軽減{C3}が目的である。

音楽を聴く

実験的(調査)

過去125年以上の音楽に関係する生理学的研究;Diserens (1926, pp. 129-154)によると1880年-1918年の間に24程度の調査が行なわれている。電気的、化学的性質を有し、容積があるほとんど全ての生体器官と音楽による刺激との関係は、これまでのどこかの時点で調査が行なわれている(包括的レビューとしては Bartlett、1996年;Hodges、 1980年、2010年参照)。音楽に対する反応として最も一般的に測定されるのは心拍数、皮膚電気活動、血圧、呼吸数である;MEDLINEで検索すると、音楽を聴いている間の反応をこれらの指標のどれかを使って測定したケースが、英語による論文の場合450件見つかった。(音楽知覚における自律神経活動に関する議論は、音楽によるリラックスを調査したこれまでの僅かな研究に限定されている。)

気分が落ち着く音楽(例:ゆっくりとしたテンポ、滑らかなフレージング、最小限のダイナミックコントラスト)を聞くと心拍数、呼吸数、血圧が下がる事が、これまでの多くの研究で明らかになっている。しかしながら重要な事は、これらの効果に一貫性がないという事である。例えば、Hodges (2010)がレビューをした67の文献の中、音楽が心拍数変化に有意に影響を与えたのが32例、有意でない影響を与えたのが15例、有意と有意でない影響の混合が10例、であった。このように、心拍の電気的シグナルを記録する事は比較的に容易であるが、平均心拍数を評価に使う事について疑問がないわけではない。この点に関しては、後で詳しく説明する。

介入的(調査)

これまでに行なわれた多くの無作為比較対象試験によると、音楽は手術前後の患者に対し不安の軽減と痛みを和らげる特性を有し、心拍数、呼吸数、血圧減少に関係しているとの報告がされている(参照例: Dunn, 2004; Evans, 2002)。但し、以下の二つの警告に対し注意しなければならない。一つは、不安のタイプが「手術」により一時的に惹起された不安の「状態」であって「形質」ではないという事。二つ目は、そしてこれが今回の主題になるが、通常これらの研究の主目的は不安軽減の為のものであり、生理学的変化は二次的なものであるという事である。

音楽に対する同調

同調は、二つの振動系が相互作用した時に同じ周期になる事(周期比)を言う。実験例として、同調は通常、一定の環境下における生体の内因性リズムと外因性リズムの同調を言う。内因性リズムは、生殖作用や月経(~30日間)、睡眠覚醒(~24時間)、レム睡眠(~3時間)、血圧(~0.1-0.15Hz)、呼吸(~0.15-0.4Hz)、心脈(~1-2Hz)、脳波活動~(1-100Hz)などの生理的プロセスにおいて数多く存在している。

本文の議論では、自発的同調(例:無意識的あるいは受動的)と意思選択的同調(例:意識的もしくは能動的)を区別して行なう方がよい。自発的同調はこれまで多くの実験的研究で報告されているが、意思選択的同調は介入の場合により多く使われる。

実験

これまでに行なわれた幾つかの研究に、音楽テンポに対する血圧の自発的同調に関する報告(Bernardi, Porta, Bernardi, & Sleight, 2009年)、呼吸の自発的同調に関する報告(例:Etzel, Johnsen, Dickerson, Tranel, & Adolphs, 2006年; Haas, Distenfeld, & Axen, 1986年)がある。これらの文献は全て同調についての説明を明確に、音楽テンポに「同調して」ではなく音楽テンポに「関係して」としているのは、以下の条件の基でより正確な(論証に耐えられる)結論のように思われる:(1)広い音域でのテンポが頻繁に使われている(例: 42-124 bpm in Etzel 等)(2)同調期間が特定されていない(どのビートで?拍子? 楽句?);そして場合によっては(3)刺激の一般化可能性の欠如(Bernardi 等 2009は、「6サイクル/分に近い楽句を含む」ヴェルディのアリアに特定してテストしている)。更に、 Thaut、Kenyon、Schauer、McIntosh (1999)の仮説のように、環境的刺激に対する周期的自律神経プロセス(自発的プロセスに対する)の同調を限定する、進化的保護メカニズムがあるのかも知れない。

介入

介入を使った意思選択的同調は、これまで言語機能と歩行回復において顕著であると特徴付けられてきた。幾つかの研究では四肢筋の筋電活動を記録しているが(例:Thaut等、1996)、どれも自律神経活動を記録していない。

呼吸は随意調節できる数少ない生理学的プロセスで(例:Feldman & Del Negro、 2006)、介入の為の重要な候補になる。これまでの幾つかの無作為比較対象試験で、慢性心不全患者(Parati等、2008)、又は高血圧患者(例:Grossman, Grossman, Schein, Zimlichman, & Gavish, 2001; Schein 等2001)の心臓収縮期と拡張期の血圧が、「機器誘導された呼吸」で著しくて低下したとの報告がされている。被験者は、吸気と呼気を高いトーンと低いトーンに同調させて呼吸するよう指示された。呼吸をモニターする為に被験者の胸に取り付けられたストラップ機器によりトーンの長さがコントロールされ、目標とする呼吸数(10回/分)に到達するまで呼気のトーンを徐々に伸ばしていった。そのようなパラダイムが「音楽と相互作用する呼吸」と呼ばれている一方(Grossman等、 2001; Schein等、 2001)、音楽そのものは実験操作のコンポーネントとしては使われてはいなかった。今後の研究も又、機器誘導呼吸もしくは音楽に同調する呼吸が、サイン音(聴覚シグナル)に対する生理学的活動として、似たような変化を起す随意調節を伴わない呼吸運動と、どのように異なるかを考慮すべきである(例: Brown & Gerbarg, 2009)。

作曲

実験

歌唱は、健常人の緊張をほぐし、エネルギーを増大し、気分を改善させるが(例:Clift & Hancox, 2001)、その生理学的活動に与えるインパクトは、その作業が主体によってどのように知覚されるかに依存しているように思われる。例えば、Grape, Sandgren, Hansson, Ericson, and Theorell (2003)によると、歌のレッスン後の心拍変動(副交感神経活動指標;下記参照)は、プロの歌手に較べてアマチュアの歌手の方が少なかった。Valentine and Evans (2001)の報告によると、ソロで歌った後に心拍数が僅かに上昇したが(2.5bpm)、合唱の後は同程度下降した。Fechir 等 (2008)の報告によると、著者がストレスの多い作業だと考えるソロで歌った後、心拍数はかなり上昇した(7bpm)。このように、作業が生理学的活動にどのような影響を与えるかを試験する時には、作業が主体によってどのように知覚されるかを考慮に入れるべきである。

介入的

言語能力や運動能力の回復および改善のようないろいろな行動療法に、これまで歌唱{F18}とドラム{F5} が使われてきた。しかしながら、これらの行動に関係して自律神経変化を測定した調査は僅かしかない。Wade (2002年) は、喘息の子供において、リラクゼーション治療よりも歌唱の方が呼気流量を改善する事を見つけた。高橋と松下(2006年)は、毎週歌唱とドラムのグループセッションを2年間続けた痴呆症老人において、被験者対象群において明らかであった加齢に関係する典型的な収縮期血圧増加が見られなかったとの報告をしている。これらの結果と他の同様の調査結果を解釈する為に、上記で議論されたように歌唱が音楽を使わない呼吸訓練よりも効果があるかどうかを考えてみる事は重要である。

介入の一部としてのダンス{F4}に関係する自律神経変化が、慢性的心臓疾患の患者と (Belardinelli, Lacalaprice, Ventrella, Volpe, & Faccenda, 2008年)、糖尿病(Murrock, Higgins, & Killion, 2009)で、肥満(Gillett & Eisenman, 1987)もしくは高齢者の患者 (Hui, Chui, & Woo, 2009年)でこれまでに報告されている。ダンスは音楽的行動のように考えられるが、これは明らかに運動の形態である。従って、経験的観点から以下の考慮が重要になる:(1)ダンスが、音楽付きの他の運動形態には無い生理学的効果を与えるかどうか(例: Schwartz, Fernhall, & Plowman, 1990)、(2)音楽付きの運動が、音楽無しの運動(例: Jolliffe 等、 2000)と異なる効果を与えるかどうか。

内臓神経統合:中枢神経と自律神経のリンク

上記の表題を引用する文献の多くは、自律神経活動変化(心拍変動)が適切だという理由からではなく、事実上(測定に使われれている対象)として検証している。つまり生理学的根拠としての理解からではなく、便利であるという点から測定、分析してきた。次のセクションでは、心拍の基礎について(自律神経活動測定について最も一般的に調査された)生理学的測定の「フロントエンド」を駆り立てる複雑なメカニズムの実例として、より厳密な精査を試みる。

心拍変動:内臓神経統合指標

心拍数測定に関してほとんどの研究は、一分間の拍動数の平均値を報告している。しかしながら実際には、「平均」心拍数というものは存在しない。心拍変動(HRV)は、1700年代半ばに、Hales と von Hallerの研究の中で初めて以下の事象として紹介されている(Parati, Saul, Di Rienzo, & Mancia, 1995):吸気において心拍数が加速し、呼気において心拍数が減速する、これを呼吸性洞性不整脈と名付けた。

「変動」という概念が直感的に危険信号を発する一方(丁度、初期の精神生理学者において起こったように;Porges, 1992参照)、心血管疾患、糖尿病、高血圧、高コレステロール、多発性硬化症、虚血性発作もしくは心筋梗塞の経験者、肥満あるいは喫煙者において一般的な自律神経機能不全を反映した一拍毎の心拍変化が欠如している事、そして心拍変動が総ての死亡における独立予測因子である事が幾つかの調査報告で明らかにされている(これらの議論については例:Berntson 等, 1997; Thayer & Lane, 2007参照)。

心拍の交感神経と副交感神経コントロール

心拍の変時(例:心拍の拍動タイミング)コントロールは自律神経系の交感神経と副交感神経の複雑な相互作用により行われる。生理学に関する本は(例:Guyton & Hall, 2005, 9-10章)しばしば心拍の自律神経コントロールをプッシュプル型に例えて、交感神経は収縮率を高め、副交感神経は収縮率を減じる、と説明している。しかしながら、この説明は余りにも簡略化しすぎている。

安静状態下では、副交感神経が心血管生理を支配する(例: Levy, 1997)。心臓の副交感神経支配は、洞房結節(右心房の上部にある小さな心筋細胞でその中にペースメーカ細胞がある)にある迷走神経(第X脳神経)を通じて直接的に心臓を減弱させる事により行われる。ぺースメーカー細胞の内因性発火率は一分間に105程度であるが、健康な成人の安静状態での心拍数は一分間に60-80程度である。それは、副交感神経が迷走神経を通じて心臓の持続性抑制をしていると言う事であり、副交感神経を遮断すると(交感神経活動に何らの変化も与えずに)心拍数は上昇する。更に、ペースメーカ細胞は副交感神経入力に即座に反応するが(150ms遅延)、交感神経入力に対する反応は、神経伝達物質の違いにより(副交感神経のアセチルコリン、交感神経のノルエピネフリン)ゆっくりとしている(最大効果まで30-60秒)。更に、交感神経と副交感神経間の相互作用において、交感神経活動レベルが増加すると副交感神経活動の減衰変事作用が増加するという「際立った拮抗作用」が報告されている(例:Uijtdehaage & Thayer, 2000)。

しかしながら、この二重神経支配の複雑さは、皮質、中脳、脳幹構造間の降順的、昇順的、双方向的連結の複雑な神経構造との関係により、さらに倍加される(図1;レビュー参照、 Benarroch, 1993; Berntson, Sarter, & Cacioppo, 1998; Berthoud & Neuhuber, 2000; Loewy, 1990; Thayer & Lane, 2009)。これらの神経構造にはいろいろな物が含まれるが、中でも、眼窩前頭皮質、腹内側前頭前野皮質、前帯状回皮質および島皮質、基底核、扁桃中心核、孤束核、疑核および中脳水道周囲灰白質などがある。Thayer と Lane (2000)は、これら構造のサブセットは、中枢自律神経線維網(Benarroch, 1993)、anterior executive region(前頭前野実行機能領域?) (Devinsky, Morrell, & Vogt, 1995)、情緒回路(LeDoux, 2000)、等いろいろなレッテルが貼られたと、記している。この事は、Thayer と Lane (2000, 2007)により「内臓神経統合モデル」として定義された、認知的、情動的、生理学的調節を操作する共有の「神経頭脳」を示唆している。

心拍調節に関係する神経構造

この仮説を支持する実験的調査結果。安静状態における心拍数減少が、以下の研究論文で明らかにされている:(1)欝、全般性不安障害、PTSD(例:Thayer, Friedman, & Borkovec, 1996)、(2)乏しい情動調節能力(例:Thayer & Brosschot, 2005)、(3)目標達成における乏しい実行機能(例:Thayer, Hansen, Saus-Rose, & Johnsen, 2009)。

抑制の重要性

内臓神経統合モデルの中心は、階層的抑制ルールである。この概念は、新しいものではない。Hughlings Jackson (1884)は、1884年の彼の(王立協会)のクルーニアン講義の中で、自律神経活動(と特に心拍)は、脳により緊張性に抑制されており、その抑制除去はむしろ生理学的活動を「許可」するわけで、「原因」ではないと提唱している:「すなわち、調節の下層レベルで“活動が奨励”されたのではなく、“許可”された—(p. 662)」であると。

内臓神経統合モデルは、抑制を自己最適化、非線形ダイナミックシステムの観点から議論している。Thayer と Lane (2000)は、生物は「反響回路もしくはサブシステムの複合体が有機的に共同作業をしている(緩結合している一連のバイオ振動子)のように思える」(p. 203)、と説明している。これらのバイオ振動子は、僅かのコントロール変数を介して、生物の「行動レパートリー」を定義する助けとなる「特定目的のコンフィグレーションと軌道」を組み立てていく。この見方によると、機能不全(生理的、感情的、認知的)は、コンフィグレーション「不能」である。つまり適切な反応を選択できないか、もしくは多くの場合、不適切な反応を抑制できない、を反映している。これに関連する概念として、環境から受ける挑戦に適応する為に認知的、行動的、生理学的反応を開始し、挑戦が去った時にその反応を終結する、「状況的に適切な反応」がある。又、音楽に対する生理学的反応についても、音楽により誘導された感情価と喚起度の二次元から定義された状態空間の中のアトラクタとしての生理的活動パターンが、動的システムの観点から議論されている(Thayer & Faith, 2001)。このように、音楽は生体を状態空間の行動レパートリーを通じて動かし、健康に良い影響を与えるフレキシビリティーを誘導できるのかも知れない。

生理学的研究への示唆

上記の議論から、「平均心拍数」の測定は簡単にできるが、その概念は生理学的には部分的な根拠しかない事が明らかになった。むしろ、自律神経の交感神経、副交感神経のダイナミックで複雑な相互作用は、根本的に平均心拍数ではなく心拍の一拍毎の拍動間隔の変化により正確に反映されている。

心拍数と心拍間隔は、安静状態における時間領域と周波数領域の測定において優位に相関しており、これらは起立位変化のような標準的物理的ストレス因子に対して大きく反応する(例:5分間の座位→起立位→座位における変化; Ellis, 2009, Appendix A)。しかしながら、微妙なマニプレーションに対する反応において、これら全てが決定的に変化するわけではない。Ellis (2009, Exp. 1)は、音楽の一部を2.5分間、三つの異なるテンポ(60, 90, 120 bpm)で聞いた被験者の平均心拍数と心拍変動を比較した。心拍変動はテンポが速くなるにつれて減少し、これは刺激的な音楽による「挑戦」が副交感神経活動の中止を促した事を示唆している。ベースラインにおける平均心拍数と心拍変動の間に優位な相関があるにもかかわらず、平均心拍数には特に目立った変化は見られなかった(all r(28) > |.69|, all p < .001)。この調査結果は、音楽が平均心拍数に与える影響に関するそれまでの混在する調査結果を説明する上での助けになるだけでなく、全ての生理学的尺度と、それに関連して全ての分析尺度が、同じには作られていないという重要な点を説明している。

心拍変動と音楽

心拍変動は、自律神経機能(不機能)を測定する上で、生理学的な根拠を持ち(e.g., Levy, 1997)、理論的に明確にされ(e.g., Thayer & Lane, 2000)、実験的に証明され(e.g., Task Force of the European Society of Cardiology and the North American Society of Pacing and Electrophysiology, 1996; Thayer & Lane, 2007)、計算上取り扱い易い(例:Berntson et al., 1997)。心拍変動は、非侵襲で、安価で、市販されているフィットネスウオッチを使って高い精度で記録でき、(例: Polar RS800; www.polar.fi/en/)、フリーソフトウエアで分析できる (例: Kubios; http://kubios.uku.fi/)。

にもかかわらず、これまでの心拍変動と音楽に関する研究は、平均心拍数と音楽の関係に関する研究{E8 vs. E7}に較べて比較的少ない{E8 vs. E7}。心拍変動は、音楽と生理学的反応に関する主な文献レビューのどちらにも見当たらない(Bartlett, 1996; Hodges, 2010)。これまでの研究のほとんどは、介入的ではなく実験的なもので、音楽のムード (例:Etzel et al., 2006; Nyklíček, Thayer, & Van Doornen, 1997)、ジャンル(Bernardi, Porta, & Sleight, 2006)、知名度(Iwanaga, Kobayashi, & Kawasaki, 2005)、もしくはテンポ(Ellis, 2009)が作用する心拍変動の重要な変化に関して報告している。自律神経機能指標として心拍変動を使った音楽介入の研究報告書は、小児癌患者における(Kemper, Hamilton, McLean, & Lovato, 2008)、心筋梗塞患者(White, 1999)、老人病患者(Okada et al., 2009)の僅かであった。

求心性フィードバックの重要性

感情について書かれたものとして、William James (1884)は「体の変化はエキサイティングな事実に対する直接的な認識結果として起こり、同様の体の変化が起こった時の感覚そのものが感情である(pp. 189-190)」との有名な理論がある。もし、我々が自然の中をハイキングしている時に熊に出会ったとしたら、怖いから逃げるのではなく、むしろ逃げるから怖いのである。同様に、泣くから悲しいし、怒りで身が震えるから怒り、微笑むから幸せを感じる。「勇気を維持する為に口笛を吹く事は、単なる比喩的表現ではない」とJamesは主張している(1951年に上映されたミュージカル「王様と私」の中のOscar Hammersteinの作品「陽気に口笛吹いて」を適切に使って説明)。Jamesのこの感情の見方は直ぐに攻撃対象となったが、自律神経からのフィードバックの存在と重要性についての彼の認識は、時代に先んじていた。例えば、副腎を除く全ての内臓の神経支配をする迷走神経は、遠心性線維より3倍も多い求心性線維から成り立っている(Berthoud & Neuhuber, 2000)。心臓からの迷走神経求心性は、心臓圧受容体、動脈圧受容体、動脈化学受容体から上がってきて、弧束核で終結する(例: Loewy, 1990; 図1参照)。

解剖学的体系は比較的明らかにされている一方、その意味するところは理解が始まったばかりである。内蔵求心性情報は、大脳辺縁系、前脳、皮質領と伝わり、その役割は注意、感情、不安に関係している(例: Sarter & Bruno, 2000)。Damasioのソマティック・マーカー仮説も同様に、意思決定に影響を与える求心性フィードバックとしての役割を仮定している(例:Damasio, 1996)。内受容性自覚と呼ばれる他の研究も、内臓活動に対する意識的内部感覚の神経基盤における個人間相違について調査をしている(例: Craig, 2003)。

これらの研究は、より議論の対象となった、生理学的信号を数値化し、視覚もしくは聴覚信号を使って被験者に伝達するバイオフィードバックテクニックとは全く別のものである。音楽はバイオフィードバックパラダイム{F2}という面からこれまで使われてきたが、音楽を体求心的フィードバックもしくは内受容性自覚と関連付ける研究はこれまで行われていない{F19}。

結論

人間は音楽から、意識的、無意識的であろうと、行動的、感情的、生理的レベルで影響を受ける。James(1884)は、自律神経が「僅かではあるが、我々の意識の変化の全てを共鳴させる一種の共鳴板を形成する」(p. 191)と述べている。共鳴板は確かに音楽に共鳴するが、今日のレビューがその影響がどの程度複雑かを説明する糸口となり、将来の研究につながる事が望まれる。

実験的研究に関しては、音楽的特性(例:ビート、テンポ、ピッチレベルなど)が神経生理学的、精神生理学的、感情的、行動的反応の誘引となる。生理学的ターゲット(精神的緊張、頻脈)を伴う介入に関しては、自律神経機能不全が中枢神経によって調整される事から、自律神経治療が中枢神経状態に敏感に反応する事を考慮する事が重要である。心理学的ターゲット(例:うつ、不安)を伴う介入に関しては、自律神経プロセスが中枢神経活動の下流にある単なる漂流物ではなく、敏感なフィードバックおよびフィードフォワード機序の機能部分である事を理解する事が重要である。このような異なるパラダイムの中で研究を続ける事が、音楽が自律神経を最終的、一般的な経路として健康と疾病に与えるという発見に導く可能性がある。

著者情報

Robert J. Ellis, Beth Israel Deaconess Medical Center and Harvard Medical School

Julian F. Thayer, The Ohio State University

参考文献

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末武 信宏Nobuhiro Suetake

医師・医学博士
さかえクリニック院長
第88回日本美容外科学会会長
日本美容外科学会認定専門医
順天堂大学医学部病院管理学非常勤講師
一般社団法人 先端医科学ウェルネスアカデミー副代表理事
一般社団法人 日本美容内科学会理事
サイエンス・アーティスト

監修者紹介