
アロマは人間の体に対して様々な効果をもたらすことがわかっていますが、それらはどのように私たちの体に作用しているのでしょうか。
東邦大学神経科学研究室の増尾好則氏によってそれらがわかりやすく解説されています。以下は増尾氏の解説からの引用となります。
(https://www.toho-u.ac.jp/sci/bio/column/035599.html)
アロマが嗅覚経路に作用することは疑う余地もありません。哺乳類の嗅神経細胞には約1,000種類の香り物質に対応する受容体が存在し、1個の嗅神経は1種類の受容体をもっています。特定の嗅覚受容体を発現する嗅神経の軸索は、嗅球の糸球体に投射していて、嗅球には匂い地図がつくられています。嗅球に達した香り情報は次の神経に伝達され、大脳辺縁系に達します。大脳辺縁系は学習・記憶、情動などの機能と密接に関連している部位です。そして、香り情報はさらに視床下部に伝えられます。視床下部は自律神経系や内分泌系を支配しています。
アロマは、その種類によって交感神経系あるいは副交感神経系に作用します。自律神経系は交感神経系と副交感神経系から成っています。交感神経系はストレスまたは緊張状態に備えるような働きをしていて、心拍数・呼吸数・血流量の増加、血圧の上昇、および消化運動の抑制などを引き起こします。副交感神経系はリラックスした状態で働き、心拍数・呼吸数・血流量・血圧の低下を引き起こしたり、消化運動を活発にしたりします。つまり、香りを嗅ぐことは中枢神経系を刺激あるいはリラックスさせる効果をもつわけです。また、香り情報は内分泌系を介してストレス状態に対応したり免疫能に影響を与えたりします。ストレスが負荷されると、視床下部からのコルチコトロピン放出因子の分泌が促進され、下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモン、副腎皮質からはグルココルチコイドが分泌されます。そして、最終的に免疫能の低下が引き起こされます。一方、リラックスした状態ではグルココルチコイドの産生・分泌は低下し、免疫能が増強されます。このように、エッセンシャルオイルの香りは嗅覚と感覚認知に影響を与えるだけではなく、自律神経系、内分泌系、免疫系などにも作用し、生体機能の調整に関与すると考えられます
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