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免疫機能
身体にある「免疫」の機能。病原菌などから身体を守り、健康を維持するための防護システムです。免疫機能が正しく作用していれば、健康で若々しくいられます。人間の身体は、自律神経の働きによって調節が行われています。
ウイルスや細菌の侵入経路
①皮膚・粘膜
細菌の進入はまず皮膚がブロック。口や鼻に入った細菌は、
粘液によって体外へ排泄されたり、唾液によって退治します。
↓
②胃
皮膚や粘膜を通り抜けてしまった細菌は強い酸性の胃液によって退治します。
↓
③小腸・大腸(肝臓・膵臓)
胃も通り抜けてしまうと、小腸、大腸の免疫機能によって細菌を排除します。
ここでも殺しきれないと肝臓や牌臓によって退治します。
↓
④血液
最後の砦である肝臓、膵臓も通り抜けてしまったときは、
血中の白血球が主役となり細菌を退治します。※ここで退治しきれないと免疫力が低下しやがて病気になっていきます。
血液中の白血球は顆粒球とリンパ球に大別され、このバランスは自律神経に支配されており、自律神経はその人の精神状態により変化する。 ストレスが加わると、交感神経優位となり体内に入ってきた細菌の処理という大切な役割を果たす顆粒球が増加し過剰になると常在菌と反応して、組織破壊の炎症を引き起こします。この流れで起こる病気が、突発性難聴、歯周病、胃炎、胃潰瘍、クローン病、潰瘍性大腸炎、痔など。一方、リンパ球が減少し免疫力が低下する。 その結果がんが発生しやすくなる。
逆に、副交感神経が優位過ぎる、のんびりし過ぎた生き方も問題です。リンパ球が増加して、アレルギー疾患にかかりやすくなります。
腸の働きと免疫力
胃腸の働きが正常でなければ、最後の最後の砦である血液での負担が大きくなってしまい、やがて病気になっていくリスクが高くなります。
人体の生命エネルギーの維持にかかわるほど重要な場所なので、血液中を流れるリンパ球の6~7割がここに集まり、免疫システムの7割が腸の粘膜に集中しています。
体内で最も多く毒素がたまているのが大腸です。身体に取り入れた食べ物が分解、消化され、老廃物となって大腸に生きつきますが、腸内環境を整えて便の排出を促すことは、免疫力の向上につながります。
腸内環境の良し悪しは、免疫バランスの安定感に直結します。腸内に善玉菌が多くなれば免疫バランスも良くなります。
以下参照:日本自律神経免疫治療研究会の公式サイトより抜粋
自律神経のバランスの乱れが病気の原因
「福田-安保理論」とは、自律神経のバランスがくずれることによって免疫が低下して発病し、自律神経のバランスを整えることで免疫を高めて病気を治すことができるという理論です。この理論によって、病気の起こるしくみと治るしくみが解明されました。
自律神経とは、我々の意志とは無関係に体の働きを調節している神経です。夜眠っているときにも心臓が止まったり、呼吸が途絶えたりしないのも、自律神経が働いているためです。
自律神経には、交感神経と副交感神経とがあります。日中は交感神経が優位になって血管を収縮させ、脈拍が上がり、呼吸数も増え、仕事や勉強に精 を出すことができます。反対に、睡眠時や食事中などは副交感神経が優位になって血管を拡張させ、脈拍をおさえ、呼吸数を減らし、消化を促進します。このよ うに、交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで、我々は日々の生活を送っています。
この自律神経のバランスがくずれて一方に偏った状態が続くと、自律神経失調状態になります。自律神経失調状態が進むと、不眠やイライラ、頭痛、さらにはガンやリウマチ、アトピー性皮膚炎といったさまざまな病気が引き起こされてきます。
免疫の主役は白血球
ここで免疫のことにふれましょう。免疫とは体を病気から守るしくみで、主に血液中の白血球がその役割を担っています。血液中の主な成分は、赤血球、白血 球、血小板などがあります。赤血球は酸素や栄養を体の細胞に運ぶ役目をします。血小板は血液を固まりやすくする成分で、血管を修復したり、けがをしたとき のかさぶたとなったりします。
白血球は免疫の主役で、大きく分けて顆粒球、リンパ球、マクロファージがあります。顆粒球は細菌などのサイズが大きな異物を食べて処理し、リン パ球はウイルスやガン細胞といったサイズの小さな異物にくっついて処理するという具合に、異物の大きさによって役割が分かれます。マクロファージは処理し た異物と顆粒球やリンパ球の死骸を処理する働きがあります。
ここで大切なのが、顆粒球とリンパ球の割合です。通常は、顆粒球が54~60%、リンパ球が35~41%、マクロファージが約5%となっています。日中と夜間、また季節によって割合の変動はありますが、だいたいこの中におさまっていればよいでしょう。
福田-安保理論は、自律神経と免疫が連動していることを証明しました。交感神経優位だと顆粒球が増え、副交感神経優位だとリンパ球が増えるのです。
現代人は、ストレスによって交感神経優位の状態が続きやすい環境にあります。働きすぎ、心の悩み、痛み止めの長期使用などによって交感神経が優位になり、顆粒球が増えた状態が続きます。
顆粒球の寿命は2~3日で、死ぬときに大量に活性酸素を放出します。体内の活性酸素の7~8割は顆粒球が放出したものです。活性酸素はとても大 切な働きをしますが、増えすぎるとその強力な酸化力で臓器や血管などに障害を引き起こします。動脈硬化、ガンといった症状や病気の引き金となるのです。加 えて、交感神経緊張状態だとリンパ球が減っており、ガンに抵抗することができません。
自律神経の乱れを正す自律神経免疫療法
病気を予防したり治したりするには、自律神経のバランスを整えればよいわけです。
自律神経免疫療法では、注射針や磁気針、レーザーで皮膚を刺激して”嫌なもの反射”を起こさせ、瞬時に交感神経優位から副交感神経優位の状態に変えるので す。嫌なもの反射とは、注射針の痛みや磁気針、レーザーの刺激を体外に排出するために、副交感神経が優位になるのです。排泄は、副交感神経優位の状態で行 われるからです。
もちろん、自分でできる爪もみ療法や乾布摩擦なども副交感神経を優位にしますが、現時点での治療としては注射針や磁気針、レーザーによる刺激が もっとも効果的だということです。自律神経免疫療法は、月1回採血を行って顆粒球とリンパ球の割合と数を見ながら治療効果を判定していきます。症状がよく なってくるにしたがって、顆粒球とリンパ球の割合と数が正常範囲に近づいていきます。
ガン、リウマチ、膠原病、パーキンソン病、潰瘍性大腸炎、高血圧、糖尿病、C型肝炎、胃潰瘍、耳鳴り、めまい、難聴、白内障、偏頭痛、顔面神経 マヒ、ひざ痛、腰痛、円形脱毛症、前立腺肥大症、頻尿、不眠症、冷え症、痔、便秘、水虫など、自律神経のバランスの乱れで起こるさまざまな病気が自律神経 免疫療法で改善しています。
臨床・論文
- リラクセーションプログラムが自律神経活動および精神神経内分泌免疫学的反応へ及ぼす影響
Effects of Relaxation Program on Autonomic Nervous System Functions and Psychoneuroendocrinoimmunological Indicator
百々 尚美(北海道医療大学心理科学部)
北海道医療大学心理科学部研究紀要 (9), 13-20, 2013 - 運動時の免疫系・自律神経系の変化とその意義
Alteration in blood leukocyte profile due to exercise and its implication
永富 良一 東北大学大学院医工学研究科健康維持増進医工学分野・医学系研究科運動学分野 - 抗NMDA受容体脳炎の臨床像と治療戦略
飯塚 高浩 北里大学医学部神経内科学
脳と発達 45(2), 115-120, 2013 The Japanese Society of Child Neurology - 睡眠と自律神経・内分泌・免疫系の関係
Sleep and vegetative functions
井上 雄一 東京医科大学睡眠学講座 皮膚の科学 12(Suppl.20), 31-36, 2013
Meeting of Osaka Dermatological Association/Meeting of Keiji Dermatological Association - 脳神経障害を合併しMRI にて三叉神経の腫大・造影効果を呈した急性自律性感覚性運動性ニューロパチーの1例
A case of acute autonomic, sensory and motor neuropathy with swelling and gadolinium enhancement of bilateral trigeminal nerve on MRI and dissociation between superficial and deep sensation disturbance
内藤 裕之 広島赤十字・原爆病院神経内科
土井 光 広島赤十字・原爆病院神経内科
稲水 佐江子 広島赤十字・原爆病院神経内科
伊藤 聖 三次神経内科クリニック花の里
荒木 武尚 広島赤十字・原爆病院神経内科
臨床神経学 53(2), 125-130, 2013 Societas Neurologica Japonica - 自己免疫性自律神経節障害 autoimmune autonomic ganglionopathy
Autoimmune Autonomic Ganglionopathy
中根 俊成 長崎川棚医療センター・西九州脳神経センター臨床研究部 - 免疫性末梢神経疾患の病態と自己抗体
楠 進 近畿大学医学部 神経内科
日本臨床免疫学会会誌 36(5), 334-334, 2013 The Japan Society for Clinical Immunology - リラクセーションプログラムが自律神経活動および精神神経内分泌免疫学的反応へ及ぼす影響
Effects of Relaxation Program on Autonomic Nervous System Functions and Psychoneuroendocrinoimmunological Indicator
百々 尚美(北海道医療大学心理科学部)北海道医療大学心理科学部研究紀要 (9), 13-20, 2013 - 臨床経験 西洋医学的治療と自律神経免疫治療とを併用した前立腺癌の1症例
班目 健夫 治療 94(4), 592-595, 2012-04 南山堂 - 免疫系指標と自律神経系指標によるコンディション評価 (特集 スポーツ医科学分野におけるコンディション評価)
清水 和弘
臨床スポーツ医学 28(8), 855-859, 2011-08 文光堂


